2006年09月30日

記念艦【三笠】乗船

猿島から戻ってきた後は、

三笠記念艦

の見学をしました。
『三笠』は世界の三大記念艦の1つ。日露戦争で活躍した名艦であり、現存する唯一の日本戦艦です。

三笠全景.jpg

まずは甲板と上部構造物。

三笠主砲.jpg

主砲は巨大。
自衛隊護衛艦も見学したことはありますが、護衛艦の搭載砲は10cm前後。それに比べて三笠の主砲は30cm。
ミサイルが主力となり、砲もコンピュータ制御で至近距離なら百発百中の時代。単に大口径なだけの砲を搭載するのは時代遅れなのですが、この方が『強そう』なのは確か。

#現在の三笠の主砲はレプリカです。
#砲としては使えません。

三笠操舵室.jpg

操舵室は、ほんの数畳程度の狭い部屋。
ここだけは分厚い壁に囲まれて、開口部(窓と入口)は最小限だけ。
ここをやられたら船が操作できなくなるのですから当然ですが。

三笠指揮台.jpg

艦長・指揮官のいた場所は、なんとこの吹きさらしのベランダのような場所。こんな壁も屋根もない場所で戦闘の指揮を取っていたのです。敵弾も飛んでくるのに。
足下の丸い金属プレートは、日本海海戦当時に東郷長官・艦長・参謀立ちが立っていた場所を表しています。
現代の感覚だと根本的に設計が間違っているように思えますが、目視しかない時代はこれが当たり前なのですね。

ちなみに、この舳先は皇居の方向を向いているそうです。もちろん見えませんが。

三笠補助砲.jpg

甲板上、両舷に並ぶ補助砲列。砲ごとに密閉されていません。
左舷前方、この列の突き当たりの位置が厠だったそうです。
個室どころか仕切もなかったとか。
(便器は現存していません)

三笠副砲2.jpg

その下のデッキ、副砲。副砲は1門ごとに個室になっています。
砲塔要員は副砲室内に寝泊まりしていたとか。そしてハンモックは戦闘時には弾の破片避けにつかわれたそうです。
…合理的というか何というか…。

それぞれの部屋はテーマ別の展示室になっています。
写真は戦闘中の副砲室を再現したジオラマ。

日露戦争当時の歴史を示したパネルが展示されている部屋、日本海海戦の進行状況を解説した部屋などもあります。

#この展示内容、左翼な人には戦争賛美とか言われるんだろうな。

艦尾の部屋は長官室。立派な木製家具が作りつけ。さすがイギリス製。艦尾スタンウォークは長官専用の散歩道でしょうか(笑)。海面からわずか1m、ちょっと揺れると波をかぶりそうですが。

三笠艦長公室.jpg

そのとなりは艦長公室。作戦会議や来賓がいる時の晩餐会が開かれたらしいのですが…なぜか両舷に補助砲が。撃つのか?!そこから?!爆風避けもないのに?!

他の展示もいろいろ見て回り、所要時間は2時間くらい。
いろいろ勉強になりました。

三笠公園内のショップで記念品をいくつか購入。
解説の冊子、キーホルダー、Z旗ハンカチetc.…

〜〜

【三笠記念艦】
http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/index.html
京急 横須賀中央駅より徒歩15分、
または JR 横須賀駅よりバス利用
4〜9月 9:00-17:30
3、10月 9:00-17:00
1、2、11、12月 9:00-16:30
年末年始休館
観覧料金大人500円
posted by MAX CARTER at 15:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
・サイズの大きな写真は複数の写真を並べて合成したものなので、接続部で色合いが違う・わずかなズレが生じている・全体的に湾曲していることがあります。
・このブログは個人が旅行・見学の感想を書いているものであり、記事中に登場する各施設の公式なコンテンツではないことはもちろん、記事中に明記されていない限り各施設を運営する団体・職員とも一切関係ありません。
・価格、所要時間、展示内容その他記事中で紹介されている事項は変更されている場合もあります。必ず各施設の公式サイト等でご確認の上、お出かけください。
・本ブログ記事の情報を利用したことにより直接的あるいは間接的な損害が発生したとしても、当ブログ著者・サイト管理者は一切責任を負いません。