2006年09月30日

猿島要塞突入指令

今日は無人島で日帰りビーチリゾートです。

その島の名は…

『猿島』!

横須賀・三笠埠頭から連絡船で10分。

猿島全景.jpg

これが猿島。
東京湾に浮かぶ、唯一の無人島だそうです。…まぁ無人島といっても、それは住んでいる人がいないというだけ。夜間は確かに無人になるのですが(キャンプ等の一時宿泊も禁止)、昼間は観光客で結構にぎやかです。
…でも僕がこの島に上陸するのは、実は今回が初めて。横須賀中央あたりには仕事で何度も行ってるのですが…。

猿島絶壁.jpg

猿島の周囲は、ほとんどがこんな絶壁。
船が島で唯一の桟橋に着き、いよいよ上陸。

桟橋周辺は比較的なだらか。あまり広くはないですが砂浜もあります。
管理棟、売店などの『建物』もこの付近に集中しています。
同じ船の乗客のうち、半分以上は浜辺でバーベキューのようです。

猿島道.jpg

僕は島の奥が目的なので、浜辺から島の中央にむかって登っていきます。

さて、そこで何をするつもりか、というと…



島内の歴史的遺構見学と自然観察



です。

〜〜

この猿島は江戸時代末期に台場(フジテレビなどのある『お台場』と同じく、江戸湾の守りを固めるために建設された要塞)が設置され、その後明治時代に近代化され、さらに第2次世界大戦中には対空高射砲が設置されたという『軍事の島』でした。
もちろん軍備は既に撤去されているのですが、明治時代に建設された煉瓦造り(しかもフランス積みという珍しい様式)の施設が当時のまま、島の中央部に残っているのです。海から見えないように山を切り開いた内側にだけ建設された兵舎や弾薬庫、長いトンネルなどを実際に歩くことが出来ます。

1.jpg

歩いていくと、こんな風に両側をレンガで固めた切り通し。
このあたりからが旧猿島要塞の施設です。

猿島トンネル.jpg

あちこちにトンネルがあったり。
分岐していますが、迷うほど複雑なわけではありません。

猿島砲台跡.jpg

島の反対側に抜けて高台の上に登ると、砲台の跡が残っています。
これは江戸時代ではなく第2次世界大戦中のもの。同じ物が数カ所に。

〜〜

さらに奥(桟橋から見て)に進んで、

猿島洞窟への階段.jpg

この急な階段を下りると。

猿島洞窟.jpg

怪しげな洞窟が。

この洞窟は、日蓮上人が海路で鎌倉へ向かう途中に嵐を避けて上陸した際に発見したと伝えられています。

猿島洞窟内部.jpg

中はこんな感じ。
写真の小さな穴は、一説に江ノ島まで繋がっているとか。
ま、いずれも科学的な根拠があるわけではない『伝説』なのですが。

〜〜

猿島は10年ほど前は渡航が禁止されていた時期もあり、現在も夜間は完全に無人にするということで自然を保っている島。ウミウやトビなどの野鳥も見られるとか。(残念ながら鳴き声しか聞こえませんでしたが)

自然観察も楽しめます。ただし『とっていいのは写真だけ』。

〜〜

【猿島】
京急・横須賀中央駅より徒歩〜三笠埠頭より連絡船が1時間に1本(混雑時は臨時便あり)
連絡船往復1200円、施設入場料などはなし。
バーベキューをやる場合、食材以外は現地でレンタルできるそうです。飲み物の自販機程度はあります。
posted by MAX CARTER at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 史跡
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