2007年07月15日

兼六園

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↑ちょうどよくキャンペーンをやっているようなので乗っかってみます。

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金沢旅行3日目。

さて、いよいよ今回の旅行の最大の目的地、兼六園!

旧県庁側の入り口…真弓坂を上って園内へ。

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今回は、敢えて園内の見所を調べないで行きました。
有名な(唯一、行く前から知っていた)徽軫灯籠が園内のどのあたりにあるのかも知りません。…それどころか、全体が丘の上にあることすら知りませんでした。
その方が新鮮な気持ちで見られると思ったので…。

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入ってすぐ見えてきたのは『瓢池』。

兼六園瓢池.jpg

一方の側が丘の斜面や樹木で遮られているためか、開放感はないものの静かで落ち着いた雰囲気です。
この日は風もなく、湖面は鏡のように景色を写しています。

自覚してませんでしたが、僕はこういう場所が好きなのかな??

なぜか三四郎池を連想してしまいました。大学時代、休み時間にときどき行っていた覚えがあります。…そういえばあちらも前田家に縁のある場所ですね…。

兼六園海石塔.jpg

池の中央の島にちょっと不思議な形の石塔『海石塔』があります。コケに覆われたこの石塔は、何百年もこの場所にずっと建ち続けていたのでしょう。

視線を奥まった部分に移すと、『翠滝』が見えます。かなりの高さで、庭園の中としてはダイナミックな造形ではないかと思います。近づくにつれ滝音も聞こえてきます。

『静』と『動』の対比。

最初から『技あり』です。

兼六園夕顔亭.jpg

池の畔には『夕顔亭』。
庭園自体にくらべると新しい建物ですが、それでも200年以上前のもの。優美な茶亭です。緑に囲まれた壁の黄赤色。これも対比。鮮やかに映えています。


瓢池から、園内を大きく時計回りにまわるコースを歩きます。

少し歩くと噴水。

兼六園噴水.jpg

ポンプも何もないのに人の背の2倍の高さまで吹き上がっています。さらに高い位置にある池から標高差だけを利用して実現しているそうです。
原理は簡単ですが、それを実現した当時の人々の知恵と努力に脱帽。
水量も豊か。

…ヘンなライトアップをしよう、などと考える人が出てきませんように…。

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緩やかな上り坂をさらに進むと、急に視界が開け…『霞ヶ池』。
そして兼六園の代表ともいえる『徽軫灯籠』。

兼六園徽軫灯籠.jpg

このあたりは観光客も多く、にぎやかな雰囲気になります。

兼六園でもっとも有名な撮影ポジションで、僕も一枚。

#団体客が次から次へと記念写真を撮っていたのですが
#他の人がいない瞬間をねらいました…。

手前の橋は2段重ねになっているようにみえますが、1つの石をこの形に彫ったものだそうです。

この写真を撮っている場所の後ろは眺望台。
兼六園のある丘の上から麓を見下ろせます。


さらに進んで『雁行橋』。

兼六園雁行橋.jpg

池の上に、ほぼ同じ大きさの六角形の石板を並べて作られています。これは雁が列をなして飛んでいく様を表しているためにこの名がついたそうですが、六角形=亀甲から『亀甲橋』とも呼ばれるそうです。
亀からの連想か、この橋を渡ると長寿になると言われているのですが、石が摩耗してしまっているために現在は通行禁止。残念。
ほどよく角の取れた感じが、曲面でありながら幾何的でシャープなイメージの虹橋とは違う趣。配置が直線でないのも計算の上なのでしょう。

兼六園鷺.jpg

近くの、もう一つの橋…橋の名前は知らないのですが、こちらは虹橋と同じく一枚岩のアーチ…の近くに、大型鳥(青鷺?)の姿が。絵になる位置に絵になるポーズ、ピクリとも動かないので彫刻かと思ったら。
この写真を撮った直後に飛び立ちました。本物だったのか^^;


続いては【成巽閣】(せいそんかく)。

兼六園成巽閣.jpg

兼六園の東側にある成巽閣は非常にユニークな建物です。
12代藩主の奥方の隠居所として建てられたそうですが、当時の建築技術と最新のデザインを盛り込まれたのでしょう。部屋ごとに見所盛りだくさんです。

*撮影禁止だったので写真は下のリンク先でご覧下さい。

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1階。

【謁見の間】
上の間、下の間各18畳。
見事な欄間。両面から透かし彫りして岩絵の具で描かれた梅・椿・鳳凰の姿は今でも鮮やかな色を放っています。
壁は華やかながら派手すぎない金砂子。
ガイド音声によると天井にはアメリカから輸入されたというシャンデリア、床にはインド製といわれる絨毯(前田家家紋入り)という、冗談のような国際色豊かな展示でした。

【亀の間】
障子の腰板に亀が描かれていることからこの名で呼ばれる部屋は寝所として使われていたそうです。4方の柱に蚊帳吊りのための金具。亀は部屋の奥から順に1匹ずつ増えており、全部の障子をはずすことがあってもそれで順番が解るようになっていたとか。
壁は薄緑、万年青(おもと)廊下を挟んで面している庭園からはかすかに水音が聞こえ、安眠できるような心遣いがなされているようです。

【蝶の間】
亀の間と同じく、障子の腰板に描かれた絵からこの名で呼ばれています。こちらは居間。

【松の間】
休息の間。障子の腰板には松があしらわれ、書院の小障子の腰板には鳥の絵を焼き付けたギヤマンがはめ込まれたという凝った意匠。

【つくしの縁】
蝶の間から松の間にかけて約20mにわたって柱が一本もないため、広く庭を見渡すことができます。つくしの縁庭園は万年青の縁庭園と違い、水路に段差がなく緩やかに水が流れて音を立てない作り。二つの庭園で音にまでこだわった設計が面白いです。

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2階。

【群青の間】
天井は木目が市松になるように張られた素地の木板で目地が群青。壁は朱。

【群青書見の間】
天井は白を混ぜた群青で壁は紫(辰砂と群青を混ぜた?)。床の間は鉄砂。

【網代の間】
天井は網代張りで壁はオレンジ(辰砂と石黄を混ぜた?)。

【越中の間】
天井は網代張りで壁は白。

…と、部屋ごとにまったく色遣いが異なるところが興味深いです。
僕も一応カラーコーディネーターのはしくれなので、こういった色遣いには興味があります。また当時これらの色材が使われていたことは知っていました。しかし建物(しかも武家の屋敷)の内装にこれほど大胆に鮮やかな色遣いがなされている例があるとは知りませんでした。


全体としての統一感に欠けるという批判もありそうですが、僕には非常に楽しめました。正直、21世紀美術館の特別展よりはるかにこちらの方が好みに合ってます…。

建物のことばかり書いてしまいましたが、他に当時の着物や玩具、人形、書籍、その他小物の展示も多数。


伝統産業工芸館。

こちらも兼六園の中から入れます。
1Fの無料スペースだけ見てきました。

輪島塗の絵付け職人の作業を間近で見ることができました。
最初は黙々と作業をしているだけだったのですが、僕を含めて5人ほど見学者があつまるとおもむろに解説を始めてくれました。作業途中のサンプルや素材にさわらせてくれたり。

ミュージアムショップも充実。
でも土産物ではなく本格的な九谷焼・珠洲焼・輪島塗・加賀友禅の製品のため、けっこうなお値段…(苦笑)

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手元のガイドブックには『兼六園の見学所要時間は1時間程度』などと書いてあるのですが。それはいったいどこをどう見た場合の時間なのか著者に問いただしたいものです。

…この時点ですでに入園から2時間。

正午をすぎて空は晴れ、気温も高くなってきました。
兼六園のほぼ中央にある茶屋でひとやすみすることに。

兼六園団子.jpg

兼六団子、1皿400円くらいだったかな。団子自体はほとんど甘みはないシンプルな味。きなこ砂糖とお茶がつきます。

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再び散策開始。

【明治紀念之標】

兼六園日本武尊.jpg

日本で最初に建てられた銅像で、西南戦争で戦死した軍人の鎮魂のためのものだそうです。でもなぜかモチーフは日本武尊。
そういえば、僕が子供の頃の龍角散のCMで『先生、あの<にっぽんぶそん>の前で写真を撮りましょうよ!』という若者の台詞に『先生』(有名な漫画家らしい)がガックリする、というのがあったのですが…そのとき画面に映っていた場所がここと似ているような…。


【根上松(ねあがりまつ)】

兼六園根上松.jpg

なんとも豪快な松を見つけたので1枚。自然にこの形になったのでしょうか?人工的だとしたらどうやって?盛り上がった根の形は非常に力強く芸術性すら感じられます。
写真だと解りづらいかもしれませんが、大変大きな木です。根の盛り上がった部分だけで人の背くらいあります。
枝ぶりも見事。とても1枚のフレームに収まりません。

…兼六園名物としてこんな名前が付けられていると知ったのは帰ってきてから(笑)。

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兼六園南東のエリアには梅林が広がっています。
見学に行ったときは『背の低い木が並んでいる』だけでしたが、2〜3月頃に行くときっと満開の梅を楽しむことが出来るのでしょう。

梅林の中にちょっと変わった小屋があります。
それがこの【舟之御亭(ふなのおちん)】。

兼六園舟之御亭.jpg

名のとおり舟のような形の、ちょっとした休憩スペースです。園内散策につかれた人が気軽に入って一休みしていますが、実はこれはオリジナルは庭園造成初期につくられた、兼六園四亭の1つに数えられる建物。残念ながら現在立っているのは平成になってからの復元。

梅林を抜けて進むと【時雨亭(しぐれてい)】。

兼六園時雨亭.jpg

これも四亭の1つで、舟之御亭と同じく平成になってからの復元。

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時雨亭を通り過ぎれば真弓坂。ようやく一周!
霞が池近くの土産物店が並んでいるエリアまで行き、徽軫灯籠前で記念撮影と記念品購入。

兼六園は様々な建築・造園が盛りだくさんで非常に見応えがあり、梅一色で圧倒された偕楽園とは違う種類のおもしろさがありました。
結局、僕は2時間30分ほど中にいたようです。
たぶんもっと時間に余裕があるなら、閉園までいても飽きなかったでしょう。中で本格的な食事も出来ます…休日は非常に混んでいるので相当待たないと入れないと思いますが…それとも予約できるのでしょうか??

次は、うっすら雪が積もる季節にでも来たいですね。
それとも梅が咲く頃が良いかな…。

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【兼六園】
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html
石川県金沢市丸の内1-1
3/1-10/15 7:00-18:00
10/16-2末 8:00-16:30
(園内各施設は異なる場合もあり)
入園料 大人300円


【成巽閣】(せいそんかく)
http://www.seisonkaku.com/
金沢市兼六町1番2号
9:00-17:00(最終入館16:30)
水曜休館(ただし祝日の場合は翌日に振替)
年末年始休館

*兼六園入園とは別に料金が必要
入館料 大人700円
特別展のときは1000円

国指定名勝「飛鶴庭」、茶室「清香軒」、「清香書院」特別公開の見学は別途料金、要予約


【伝統産業工芸館】
http://shofu.pref.ishikawa.jp/densankan/
金沢市兼六町1-1
9:00-17:00(最終入館16:30)
毎月第3木曜休館、12-3月は毎週木曜休館

兼六園の外からでも入れるようです。
(当然ですが兼六園内側にでるときには兼六園の半券が必要)

posted by MAX CARTER at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 庭園・公園
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