2010年06月30日

日本科学未来館【ドラえもんの科学未来展】

久しぶりに平日が1日やすみになったので、
お台場の日本科学未来館で開催中の【ドラえもんの科学みらい展】を見て来ました。
土日はかなり混雑しているようですが、さすがに平日の午前中に行くとガラガラでした。

【とうめいマント】
透明マント1.jpg

一番の人気展示…かな?

先にセット脇から見てみます。

フード付きの黒い服を着た人形がセットの中に立っているのがわかります。
これを覗き穴から見ると…。

透明マント2.jpg

おお、透けている!
完全に見えなくなっているわけではありませんが、人形の向こうの窓枠が見えています。
なるほど、透明化か…!

この服と同じ素材の布をもって見学者がセットの中に入ることもできます。
一人でやっても自分では透けているところを見られないので面白くも何ともないのですがw

…タネを明かすと非常に簡単なものでした。
布は、光を入射してきた方向にだけ反射する(道路標識につかわれているのと同じ)ようになっていて、覗き穴のすぐ近くからプロジェクターで背景と同じ絵を投影していたのでした。

つまり『向こう側の景色が透けて見えている』というよりは、マンガの忍者がよく使う『壁と同じ柄の布を持って壁にピッタリ貼り付いて隠れる』というイメージの方が近いかも。

うーん、任意の場面での『とうめいマント』までの道のりは長いかな…。

この技術は、ドライバーに車体の陰になる部分を、あたかも車体が半透明になったかのように見せることで事故防止につなげる…という想定のようです。


【タケコプター】
一人乗りヘリコプター.jpg

小型、なんと本体重量75kgしかない1人乗りヘリコプター。
75kgといったら、僕の体重より軽い…orz
アルミ合金の骨組みにカーボンFRPと軽量の材料で作られているのだそうです。
よく見るとメインローターが2重。これらを逆方向に回転させることにより、テイルローターをなくして小型化しています。

もちろん会場内で飛べるわけではないのですが、操縦席に座って記念写真をとることができ、ます。テスト飛行の様子はビデオで上映。


【パワーグローブ】
パワーグローブ.jpg

対応するドラえもんの秘密道具がなんだか忘れてしまったのですが、
人間の力を増幅する手袋。
指先でスーパーボールが潰す、という体験ができますw
本体が2kgほどあるので、子供や女性には細かく位置を操作するのが難しかったようですが。

まぁこのモデルは『力を増幅』というよりは手袋内の指先部分に仕込まれたマイクロスイッチで開閉を操作するだけで、力のフィードバックもないので『力持ちになった!』という実感はイマイチ(苦笑)。


【ほんやくコンニャク】
翻訳コンニャク.jpg

もう市販もされてますね。
音声入力+翻訳+音声出力するソフトウェア。
音声の認識精度も翻訳も、この種のソフトが出始めた頃よりかなり向上しているようです。

普通の調子で
『バス乗り場はどこですか?』
と喋ったところ、ちゃんと
『Where is the bus stop?』
と翻訳してくれています。

僕は中国語と韓国語は判らないので、正しく翻訳されているのかわかりません(笑)


【植物と会話】
植物同士のコミュニケーションの方法について。
虫に食われると匂いが変わる…とかなんとか。
…これをコミュニケーションと言っていいのかどうかは議論の余地がありそうな。


【タイムマシン】
タイムマシンの材料.jpg

タイムマシンの作り方の解説。
材料は、

地球50個分の質量を持った物体
負のエネルギー
光速の99.9%が出せる宇宙船

…かなり難しいんですね。判りました。

しかもこのタイムマシンは未来や過去の任意の時間に行けるわけではありません。
ワームホールと浦島効果を組み合わせて『作り始めてから10年後に、作り始めた時点から1年後へいけるタイムトンネルが完成する』という物のようです。
時間旅行は難しいんですね…。


【脳波】
脳波を使ったちょっとしたゲームがありました。
額に電極が当たるようになっているヘッドホンのようなセンサーをかぶって…

脳波1.jpg

こんな映像が表示されているモニターを見ながら精神を集中すると…

脳波2.jpg

だんだん映像がハッキリしてくる、というもの。
子供の方が短時間で集中できるそうです。

※市販のビデオでいくら精神を集中してもモザイクは外れませんので念のため


【会話ロボット】
会話ロボット.jpg

音声で会話ができるロボット。
ロボット側のタイミングに合わせて単語を発するだけで、滑らかな会話とは言えないレベルですが…

『博士とはぐれちゃったぁ〜!てへへ〜っ☆』

ちょっと鬱陶しいぞ、その喋り方…。

まぁかなり長く『会話』が続けられるのでアトラクションとしては面白いものです。
周囲がざわついていると認識精度が落ちるようなので、空いている時間を狙っていくと良いでしょう。

〜〜

と、いうわけで、ドラえもんの秘密道具…にはまだほど遠いものが多いですが、
いろいろと面白い物が見られました。

ただ、国立科学博物館の『これでもか!』という展示物量に比べて、
入場料がちょっと割高な気も。

〜〜

常設展示ドームシアターの【FURUSATO】も見ることができました。
ニュージーランドの田舎で暮らす少年
エジプトで絵を売って暮らす兄弟
広島の少女
世界遺産のある町と、人工衛星から見た世界遺産の姿を3D映像で見せていきます。
シナリオがちょっと説教臭いきらいはあるものの映像は美しく見応えがあります。
普通の人はこれらすべてを生で見ることは叶わないもの。
常設展入場料だけで見られるので、未来館に行ったら真っ先に予約をしてしまいましょう!
posted by MAX CARTER at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
・サイズの大きな写真は複数の写真を並べて合成したものなので、接続部で色合いが違う・わずかなズレが生じている・全体的に湾曲していることがあります。
・このブログは個人が旅行・見学の感想を書いているものであり、記事中に登場する各施設の公式なコンテンツではないことはもちろん、記事中に明記されていない限り各施設を運営する団体・職員とも一切関係ありません。
・価格、所要時間、展示内容その他記事中で紹介されている事項は変更されている場合もあります。必ず各施設の公式サイト等でご確認の上、お出かけください。
・本ブログ記事の情報を利用したことにより直接的あるいは間接的な損害が発生したとしても、当ブログ著者・サイト管理者は一切責任を負いません。