2009年08月05日

三沢航空科学館

5日目。

最初の予定では午前中に八戸に向かって根城を見学した後、盛岡に移動して市内を見て回ろうとしていたのですが…
前日の夜に三沢駅で【三沢航空科学館】のポスターとパンフレットを見つけて予定変更。

フロントでタクシーを手配してもらい、航空科学館へ…。

タクシーが走るにつれ、周囲が急激に田舎っぽくなっていきます。
標識は『三沢空港』(科学館は空港の隣)へ向かっていることを示していますが、なんだか不安に…。

三沢航空科学館街灯.jpg

と、突然街灯がこんな形に。
複葉機をモチーフにしているようです。

三沢航空科学館外観.jpg

林の中の一本道を抜けると、突然このような立派な建物が!
…これが三沢航空科学館でした。

三沢航空科学館前銅像.jpg

建物の前には朱塗りの飛行機と二人の銅像。

『初めて太平洋無着陸横断飛行に成功したパングボーンとハーンドン、
  ミス・ビードル号のモニュメント』

だそうです。
この太平洋無着陸横断飛行のスタート地点が青森県東部だったことから、
三沢航空科学館の館内にも関連展示が多数。

三沢航空科学館エントランス.jpg

これまたキレイで広いエントランス。

…はい、毎度お馴染みの台詞、いきますよー。

『立派だ!でも人がいねぇ!』

まぁ空いている方が見学する身にとってはいいのですが。

〜〜

では早速展示室へ。

三沢航空科学館展示室全景.jpg

目を惹くのが、展示室の一番奧にあるYS11実機。
その回りには他にも実機や実物大模型が展示されています。

手前にはいろいろな実験装置(遊具?)が並んでおり、体験できるようです。

空いているのをいいことに片っ端からやってみました。

三沢航空科学館フライトシム2.jpg

お馴染みフライトシミュレータ。
操作性がよく、快適に飛行できました。
この手の博物館に来るたびにやっていますが、やはり面白いですね。
ゲーセンではほとんどやったことがないのですが…。

三沢航空科学館ヘリコプターシム.jpg

こちらはヘリコプターのシミュレータ。
上の固定翼機のシミュレータよりむしろこちらのほうが難易度が高いように思います。

三沢航空科学館プローブ4.jpg

こちらは下から上に向かって空気を流すことによって、人の座った座席を数mの高さまで持ち上げる装置。
空気の圧力(動圧)というものがどれほど大きいかを体験する実験であって『絶叫マシン』ではないはずですが、相手は流体なので必ずしも安定しません。かなり上下に揺れます。

三沢航空科学館ヘリの原理.jpg

こちらはヘリコプターのテイルローター(後に横向きについている小さいプロペラ)の役割を体感する装置。テイルローターの回転を弱めるとメインローター(上のプロペラ)の回転方向と逆向きに本体が回転してしまいます。

三沢航空科学館空中散歩.jpg

大きな気球ですが、これは実験ではありません。
気球のゴンドラで空の散歩、という体で青森県内の空撮ビデオを見られるブース。

三沢航空科学館風洞.jpg

風洞。
断面が翼の形をした板を持って中へ入り、揚力を体感します。

三沢航空科学館操縦席はどうなっているの.jpg

これはフライトシムではなく飛行機のコクピットから見た実写映像を上映しているブース。
映像が暗くて見づらいのですが着陸してターミナルに接続するところまでをコクピット視点で見られるのは面白いですね。

もう一つ面白いことに、このブースは本物のDC8のコクピットを切り取ってきた物のようです。
ブースの外から、機首のコクピット下部の構造も観察できます。

〜〜

ここから4枚は本物の小型飛行機をバラしたパーツの展示。

三沢航空科学館飛行機の部品を調べよう1.jpg

まず胴体後部。

三沢航空科学館飛行機の部品を調べよう2.jpg

たぶん胴体前部を切り開いた物。

三沢航空科学館飛行機の部品を調べよう3.jpg

主翼…複葉機なんですね。

三沢航空科学館飛行機の部品を調べよう4.jpg

計器パネルなどのパーツ。

この状態での展示も面白いですね。

三沢航空科学館YS11パノラマ.jpg

そしてYS11の実機。

三沢航空科学館YS11コクピット.jpg

中へ入って、客席はもちろん操縦席を覗くこともできます。

三沢航空科学館ヘリコプターきたかみ号.jpg

ヘリコプター【きたかみ】号。
第二次世界大戦後、日本の民間航空が再開されてまもなく、東北電力が輸入したイギリス製ヘリコプターです。日本人が飛ばしたヘリコプターとしては最初期の物でしょう。

〜〜

館外にも展示がたくさんあるようなので外に出てみることにしました。

かなりの広さの中に実機が並んでいます。

三沢航空科学館屋外F16.jpg

なんとF16Aの実機!!
初期型とはいえ同系機がまだ現役なのに、よくこんな場所に展示できるなぁ…

三沢航空科学館屋外F1.jpg

三菱F1。
国産初のジェット戦闘機ですが、もうすべての機が退役済みで、
あとはこのように博物館で余生を送ることになります。

三沢航空科学館屋外F1ノーズアート.jpg

ノーズアートは兜・矢・『疾風迅雷』の文字。
和です。

三沢航空科学館屋外F104.jpg

戦闘機F-104。
これもかなり古い機体です。
昭和時代の『米軍機』『自衛隊機』の代表格として映画などにもよく登場しました。

機体横に階段がついていますが…

三沢航空科学館屋外F104コクピット.jpg

なんと、コクピットに座ってみることができるそうです。
狭いので乗り心地は余り良くなさそうですが。

三沢航空科学館屋外T2.jpg

初の国産超音速機、T-2。
練習機ですが、後に改造されて先に出てきたF-1になりました。

三沢航空科学館屋外T2ブルーインパルス.jpg

T-2のブルーインパルス仕様機。

若い人は知らないのかな?
ブルーインパルスとは航空自衛隊のアクロバットチームです。
僕は子供の頃に生で飛行を見たことがあるのですが…。

この塗装デザインは公募で、女子高生の案を採用したのだそうです。へー。

三沢航空科学館屋外T33.jpg

T-33A。
ジェット機最初期の傑作機。

三沢航空科学館屋外T33コクピット.jpg

『踏むな』とは書いてありますが、乗り降りのときに丁度足をかけたくなるような膨らみ…。

三沢航空科学館屋外OH6.jpg

ヘリコプターOH-6D。
操縦席、後部座席ともに座ってみることができるのですが、
乗降用のデッキが機体を囲んでしまっているせいで外観が見えません。

三沢航空科学館屋外OH6コクピット.jpg

OH-6Dの操縦席計器パネル。ジェット戦闘機よりはだいぶ簡素です。
『部品を盗るな』という注意書きが貼り付けられています。
パーツを盗んでいく大馬鹿者がいるんですね…。

三沢航空科学館屋外LR1.jpg

双発ターボプロップの偵察機、LR-1。

三沢航空科学館屋外LR1コクピット.jpg

操縦席パネルには大穴が…。

三沢航空科学館屋外F4EJ改.jpg

お馴染み、F-4EJ。
まだ航空自衛隊では運用していますが、性能でも耐久性でもそろそろ限界。
後継機選びが難航しているようですが…。
政権変わってますます難しくなったかな…。

三沢航空科学館屋外P3.jpg

米軍の対潜哨戒機、P-3。
屋外展示機の中で一番大きい機体です。

三沢航空科学館哨戒機操縦席.jpg

コクピットに入ってきました。

三沢航空科学館哨戒機機内.jpg

機内の様子。
この機体は対潜装備を取り外し、基地司令官の移動専用機に改造された物です。
そのため機内はゆったり。民間の旅客機よりもむしろ居住性がよさそうです。
写真には写っていませんが、キッチンや仮眠用ベッドまでありました。

三沢航空科学館屋外展示全景.jpg

大空広場からみた航空科学館。
かなり広い敷地であることがわかります。
左の方が実機展示スペース、右は公園になっています。

〜〜

再び館内へ。

三沢航空科学館ミス・ビードル号.jpg

【ミス・ビードル号】
三沢近くから離陸し、太平洋無着陸横断飛行に成功した機体の復元模型。
横断飛行の顛末をパネル展示。
また、モデルアニメーション【ミス・ビードル号の大冒険】も上映していました。
燃料節約のために離陸後車輪を切り離せるようになっていたとか、
実際には切り離しに失敗して空中で機外へ出て外したとか、
出発時に地元の人からリンゴを貰ったとか、
いろいろなエピソードを紹介。
結構な力作です。

普段は視聴覚ホールで上映しているようですが、
いまは夏休み期間ということで、ホールでは忍たま乱太郎を上映中(笑)

三沢航空科学館ミスビードル号を飛ばそう.jpg

映画撮影の模型を再利用?
空中に吊されたミス・ビードル号の模型にはカメラが仕込まれていて、
ミス・ビードル号の視点で見下ろした撮影セットを見られるという仕掛け。

このほか、写真は掲載しませんが
実験や体験コーナーが多数。
視野を計る、バランステスト、音声認識、ジャンプ力などを計る『パイロット入門』、
回転する部屋の中でボールがどのように飛ぶかを見る大がかりな装置、
飛行機への落雷実験、
航空機からは少し離れますがプラズマ球、磁性流体、人力発電、ブラウン管に磁石を近づけるなどいろいろ。

三沢航空科学館2Fプラモデル.jpg

2階の長い廊下には航空機の模型が多数。数百。
きれいに並べられていますが一機一機についての解説はなし。
近くの端末で検索できるようになっていたようですが、さすがに全部見る気は起こらずw

〜〜

というわけで、予想外に楽しめた三沢航空科学館。
開館直後から昼過ぎまで、3時間半ほどいました。

バスの時間になってしまい(例によって1時間に1本以下しかない)、後ろ髪を引かれる思いで三沢駅へ…。

〜〜

【三沢航空科学館】
http://www.kokukagaku.jp/
青森県三沢市大字三沢字北山158
開館時間:9:00-17:00(16:30最終入館)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12/30-1/1
入館料金:大人500円、高校生300円、中学生以下無料

見学所要時間:2時間〜


posted by MAX CARTER at 09:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館
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