その公園の一番奧には平和記念資料館があります。

資料館1階には原爆投下前・投下後の広島市街のジオラマが並んでいます。たった一発で半径数kmの建物がほとんどなくなってしまったことがよくわかります。

赤い玉が原爆の爆発直後の火球を表しています。
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2階の展示室には原爆によって破壊された建物の残骸や犠牲者の遺品などが展示されています。

その中でも最も強い印象を受けたのがこの服。
学徒動員で市内の疎開作業に携わっていた女学生(いまの中学生くらい)のもの。
写真では対比物がないので判りにくいですが、いまなら小学生低学年のような小ささです。
そんな歳で、働いて、原爆にあって全身に火傷を負い、さんざん苦い思いばかりして死んでいったなんて…ただただ打ちのめされました。

ボロボロに錆びた三輪車と鉄兜。

人間の影が写った石の階段。
これは教科書に掲載されていたこともあるのでご存知の方も多いかと思います。

黒い部分の方が熱線を吸収しやすいため、字の書かれた部分だけ瞬間的に燃えてしまった紙。

中央が【/\】になっていますが、これは元々水平だったものが爆風で左右から押されて変形してしまったのです。
破壊のすさまじさと犠牲者の悲惨さ。
普通の爆弾と違い、爆発の瞬間を生き延びてもそれで終わりではないのが原爆の恐ろしさ。
放射能により身体をむしばまれ長く苦しんだ末に命を落とした人も多数。
息苦しくなるほど圧倒され打ちのめされました。
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平和記念資料館のすぐ近くにある噴水。
ほっとできる場所に戻ってきた心地です。

平和記念公園内にある【千羽鶴】。
千羽鶴はケースの中に納められています。

【平和の鐘】
平和記念公園の北端にあります。

平和記念公園と広島市街地を結ぶ【相生橋】。
T字型になっているのが特徴。
そのため原爆投下のための目印にされました。