2009年02月04日

川口・映像ミュージアム

【川口市立科学館】の向かいの建物にも【映像ミュージアム】という博物館があるようなので入ってみることにしました。

まず最初は動画を記録する原理。
パラパラ漫画に始まって、映画用カメラ・映写機の構造、テレビカメラの構造などを模型などを用いて解説。映画用カメラのシャッターが1秒間に24コマなのはしっていましたが、映写機のシャッターは1秒間に48回開閉するんですね。今回初めて知りました。

次に、映画やTV番組を作る流れ。
企画会議、台本に始まって、美術・撮影・編集・音響・CG合成などの特殊処理の体験ができます。

美術コーナー。
実際にカメラを操作する体験が可能。パン、ティルト、ズーム、カメラ台車の移動などひととおりやってみました。撮影対象はミニチュアではなく実物大のセットが組まれており、撮影される側の体験も可能でした。

照明の実験ブースでは、4方向からの光の強さを調節して、人物の見え方がどのように変わるかの実験が可能。

編集コーナー。
いくつかのカットを繋いで1つのストーリーをゲーム感覚で作る体験が出来ます。
たとえば、
A ベンチに座ってしょんぼりしている女の子
B 歩いている男の子
C ベンチで楽しそうに会話をしている女の子と男の子
という3つのカットがあったとして、

A→B→C なら、『落ち込んでいる女の子に気付いて、男の子が励ます』
C→B→A なら、『楽しくお喋りをしていたが、喧嘩になってしまった』

というように。
…素材が本物でも、実際とは正反対のストーリーを捏造できるということですね。
テレビは眉に唾をつけながら見ましょう(という主旨の展示ではないのでしょうが)。

音響コーナー。
古典的な効果音器具、たとえば貝殻をこすり合わせて蛙の鳴き声、というものの体験が出来ました。今はサンプリング音源が豊富にあるのでほとんど使われていないようですが…。
映像にBGMや効果音を追加して1つのシーンを完成させるコーナーもなかなか面白いものでした。
例えば映像は同じ雪の降る山小屋の場面でも、
明るく軽快な曲ならクリスマスのような楽しい場面に見え、
しずかな曲ならしっとりした場面に見え、
短調で不協和音のある曲ならサスペンス映画のように見える、という…。
アニメーションへのアフレコ体験もできます。
…しかし30代も終盤のオッサンが忍たまのシンベヱの声を当ててよかったのか…?

特殊効果コーナー。
ブルーバックにCG背景を合成する体験が出来ます。
車を運転するシーンなのですが…車は係の人が手で揺らしてくれます。
ごめんね。子供だったら軽いのに…。
モーションキャプチャーの体験もありました。
マラカスのようなセンサーを両手に持って、画面内のロボットを操作するというもの。
…ええと。他にお客さんがいたら恥ずかしくて出来ません(笑)


次に、映像製作ゾーンとして、
『ニュースキャスター体験』または『空飛ぶ絨毯』ができます。
かなり本格的なスタジオの中で、天気予報の原稿を読んだり、空飛ぶ絨毯にのった演技をしたり。…これも他にお客さんがいたらかなりハズカシイですね。
僕が行ったときは、2フロアの博物館の中にお客さんが僕以外一人もいないという恐ろしい状態だったので、遠慮なく一通り全部やらせて貰いましたが。
この製作ゾーンの映像は、実費(500円)でVHSまたはDVDに録画して持ち帰れるそうです。
…やりませんでしたが(笑)

数人で行って、撮影側と出演者側に別れて遊ぶと楽しそうです。


最後に、企画展示。
いまは『ウルトラマン』でした。
ピグモンとレッドキングが登場するエピソード『怪獣無法地帯』が上映され、かなり大型のジオラマは見応えがありました。ジオラマのそばにはTV用の大型カメラが設置してあり、自由に操作して撮影を体験することが出来ました。
その他、『バルタン星人のハサミ』だの『ハヤタ隊員の制服(レプリカではなく本物らしい)』だの『科特隊の銃』だの、こまごまとしたものが展示されていました。


というわけで、最初の予定にはなかったのですが、映像ミュージアムもなかなか楽しめました。

それにしても、、、、平日とはいえ、見学客の少ないこと…。
2クラス分くらいの小学生がスタジオにいた以外は(川口市内の小学校は授業の一環として番組製作体験を行っているようです)、一般の客は一人も見ませんでした。うーん。

〜〜

【映像ミュージアム】
http://www.skipcity.jp/vm/index.html
川口市SKIPシティ内
開館時間:9:30-17:00
休館日:月曜、年末年始など
入場料:大人500円、小中学生250円
posted by MAX CARTER at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館
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